『ちいさな彼女の小夜曲(ちいさなかのじょのセレナード)』は、数度の発売延期を経て、2013年10月25日にfengから発売されたPCゲームです。
キャラクターデザインやストーリーに定評のあるfengが開発したゲームなので、面白いだろうなぁ~と思ってはいましたが、大ヒットした前作『星空へ架かる橋(星架か)』に負けず劣らずの素晴らしい出来栄えでした。
舞台は、都内からほどよく離れた太平洋に面した町「住廼江(すみのえ)町」。この町では毎年古くから伝わる人魚伝説にあやかり町おこしの一環として「にんぎょ祭り」が行われている。
その町の海沿いに佇む1軒の喫茶店「マーメイド」が主人公である「七梨 拓海(しちり たくみ)」の実家。マーメイドでは、母親の七梨 いさな(しちり いさな)と幼馴染でありアルバイト??の「守谷 水夏(もりや みずか)」がいつものように、楽しそうに話している。
そんな日常がずっと続くと思っていたのに…
にんぎょ祭りの夜、美しい歌声に呼び寄せられるように向かった先で出会った「片貝 汐音(かたがい しおね)」とは、訳あって一緒に住むことになったり、日本の文化・伝承好きなお嬢様転校生「本須和 茉莉(もとすわ まつり)」とは、なぜか一緒に、人魚伝説を調査することになったり、主人公の拓海にやたらと厳しいのは昔何かあったから…と思われる一つ上の先輩で、水泳部部長であり、神社の巫女でもある「白里 楓(しらさと かえで)」が登場したり、しまいには、楓の妹で一つ下の後輩である「白里 花梨(しらさと かりん)」も現れて…
拓海の平凡な日常は、5人のヒロインの登場により大きく変わっていきます!
メインヒロイン5人が、みんな個性的で、共通ストーリーからそれぞれのヒロインと関係を深めていく展開なので、一つのゲームなのに何度も楽しめるのが最高です。
それにしても拓海が羨ましい…
また、『ちいさな彼女の小夜曲』は、分岐で変わっていくストーリー展開やキャラクターの可愛さがおすすめなのはもちろんですが、おすすめしたいポイントがもう一つ!
それは、サウンドです。
ゲーム中のBGMもいいのですが、ファンの間では神曲と言われているオープニングテーマ「マリンブルーに沿って」とエンディングテーマ「キスのひとつで」は必聴です。
両方とも作詞・作曲・編曲はLiSAなどに楽曲提供をしているPENGUIN RESEARCHのベーシスト「堀江 晶太」さん。歌は、アニソン好きなら知らない人はいないアニソンシンガーの「佐咲 紗花」さんが担当しています。
一つの作品として、「キャラクター」、「ストーリー」、「サウンド」が、ここまで高いレベルでバランスよく作られているものはなかなかないのではないでしょうか?
まだやったことがない方は是非一度やってみることをおすすめします!